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仕事を辞めてのんびり生きる その②

仕事を辞めてのんびり生きる    その②

                            南雨 忘

              第2弾
              爆走論客
          『働かざるもの食うべからず』
 
 さて、つづきだ。
 前回、いろいろ振り返った。
 で、自分の何を振り返ったのか。
 遥か遠い山の頂きを見ながら、透けるようにして読んだ己の言葉。
 そう、このまま、
 このままでいいのか。
 人は生まれたからには、死ぬるのだ。
 このまま死んでいいのか。
 死んでいいいのかぁ~~。
 やりたい事を置き去りにしたまま、閻魔様(エンマさま)の軍門に下るのか。
 くだるのか~~~~ぁ。
 まあ、
 その前にやりたい事があるのかという問題もあるが。
 だが、何にしろ、現実逃避だ。
 現実逃避。
 嫌なのだ。
 正当な理由なんぞいらない。
 なんだかんだ言っても、嫌なのだ。
 苦しいのだ。
 寒けがするのだ。
 もー、それこそ、嫌なのだ。
 こんな生活。
 こんな職場。
 こんな仕事。
 ああああ~ぁぅぅぅ。
 あの上司も。
 調子を合わせているが、顔も見たくない。
 ククククク。  
 ケケケケケ。
 デデデデデ。
 で、 
 で、
 で、
 やっぱし、
 嫌だ、
 こんな生活。
 今の仕事をやめて、何か見いだせないものか。
 見いだせないか。
 みいだせないか~
 みいだせないか~~~。
 そう、
 そうそう、
 そう、自分勝手に好きなことして生きてゆけないものか。
 す、
 す,゜
 すきな
 スキナ
 すきな
 す、す、好きな事。
 で、
 好きな事って何だ?
 ?
 知らん?
 まあ、総称して、こう言おう。遊んで暮らせないものかと。
 ほほほ。
 ホホホ。
 遊んで、暮らす。
 ヒャーホー。
 遊んで暮らす。
 遊んで暮らす。
 そう、遊んで暮らすのだ。何と心地よい言葉だ。
 ふらふら、遊ぶ。
 いや、キッキと遊ぶ。
 ここで、仕事中毒の面々は、遊びという言葉に、偏見を持つ。拒否反応すら示す。あたかも遊びが、害をなすもののように。
 だが、遊びは奥深い。
 深いのだよ、キミ。
 私は至極真面目だから、コツコツ360年間、遊びのアの字も知らないで、リュックサック担いで懸命に働いてきた。
 嘘くさい。
 もうそろそろ遊ばせてくれ。
 というわけで遊びの究極は分からないが。人間の目的の究極は遊びなのだ。
 本当か?
 庭の草の影から顔を出すダンゴムシを、棒で突ついたり。せっせと働くアリの行く道をふさいだり、窓から見える木々が、風に揺れる様を、ぼんやり眺めたり。風に吹かれ流れ行く白い雲が、あんパンに見えたり、はるか遠いインド洋まで流れて行くの想像したり。楽しいではござらんか。
 そうなのだ。
 遊はそれだけに止まらない。
 あらゆる所に存在する。
 偏在する。
 局在する。
 広在する。
 スポーツの真の姿は、遊び。
 演劇や、映画作り、絵画に彫刻。これらすべての芸術の神髄は遊び。
 だからここで使う遊びとは、極めて広い意味の言葉。
 自らを喜ばす事であるならば、国家予算をむさぼり食いつつ、数十億もかけたハワイの山の上に立つスバル天文台で夜空を見て楽しむ天文学者も遊び。
 直径数十キロの粒子加速装置に何百億を注ぎ込んで、膨大な電気を使って、粒子を光速近くまで加速して、衝突させ、宇宙の根源を旅するのも遊び。
 ここまで言ったら、これも言わねばなるまい、小柴さんのニュートリノを捕らえたカミオカンデも究極の遊び。
 それを言ったら、南部陽一郎さん素粒子論も、人生かけた、究極の芸術的遊び。
 いやいや、湯川 秀樹 物理学賞からはじまって、今年の物理学の小林誠 、 益川敏英 - 、化学賞の下村脩さん から総勢数百人の科学者達も、これ、究極の遊び。
 エライ。
 感動だ。
 日本、万歳。
 きりがないので、ノーベル賞系統はこの位にして。
 続けよう。
 ふらふら世界を旅して、ついでに各地の株買って、大儲けしたジムロジャーズもスゴロク遊び。一千万円ぐらいを元手に、売買ゲームよろしく、株遊びで世界第二位にのし上がった投資家、ウォーレンバフェットも、正当そうに見えるが、結局博打という遊び。
 世界の事業家が、最後にやりたがる、野球チームや、サッカーチームを作って、戦わせるのも遊び。
 オリンピックで、金メダル取るために、国家予算を降り注ぐのも遊び。
 仕事のようでいて、実は壮大なる遊びであったり、遊びのようでいて、実はしこたま稼ぐ仕事だったりと、仕事と遊びの境界は微妙で入り交じり、新宿京王線と中央線が相互乗り入れして、境がないように見えるが、ところが、全く違う。会社が違う。経理が違う。はっきり違う。
 断言できないが。違う。
 だが、遊びと仕事にどう関係するのかわからんが、違うと思いたい。
 どう違うのかの論理は、そのうち考える。又の機会を待とう。ふふふ……。
 面倒くさくなった、フフフフふ。
 ……。
 続けよう。
 職場のパソコンで、変なコーナーを読んでいるのは、遊びか?仕事か?
 エロイサイトを覗くのも、いやいや、知り得た情報で、職場のパソコンから株取引でもうけようとするのも、これ、仕事?、遊び?、インサイダー?
 ……。
 まあ、いろんな疑問は打ち捨てて、続けよう。遊んで暮らすを。
『仕事をやめて遊んで暮らす』
 ………仕事をやめて遊んで暮らす
 ……仕事をやめて遊んで暮らす
 ウウッウウウッウッウッウ………。
 誰もが思うが、無理だと諦める呪文。
 出来そうで出来ない難問。
 だが、必ずあるのだ。遊んで暮らす。
 それには探さなければならない。いや探さずにはいられない。
 さて、どの方向を探す?
 北か南か、それとも東か西か。中国、台湾、ペルシャに、アメリカ。
 アメリカは行った事はあるが、中国台湾、ペルシャはない。
 行ってみたいなよその国。
 さて、遊びとは、究極の欲求なのだ。
 人は遊びたいがために生まれたのだ。
 ん?
 突然、唐突だが素敵な言葉だ。
『人は、遊ぶ為に生まれてきた』
 ん~、いい。
 人は、……遊ぶ為に、……生まれてきた。
 そうだ。人は、遊ぶために生まれてきた~~~。
 ……。
 ジャー、今の俺は何なのか ? 
 こうしてはいられない、辞表だ、辞表だ……。
 だが、手が止まる。足が止まる。呼吸が止まる。
 どうしてだ?
 その究極の目標。遊ぶためには、腹が減っては、遊べない。
 今日の朝は、パンに味噌汁。お昼は、近くのそば屋。そして、晩御飯は何だろう。スキヤキが食べたいが……。
 人間は理想だけでは生きられない。高次の欲求を満たすには、低次の基礎欲求が満たされていなければならない。
 天真爛漫に遊ぶ子の姿の底に、何がある。
 そこそこの食事。そこそこの住まい、そしてそこそこの親の愛。それら全てが揃った上に、明るく笑い、遊ぶ子がいる。
 いるんだよ。
 そこそこで無いガキは、生意気だ。
 おじさん、社会の窓が開いてるよ。ば~か。とか、ハゲおやじ~。アホ~。とか、平気で言いやがって。きっと、そこそこでない、豪華な家に住み、毎日ステーキを食って、親父は、弁護士かなんかやってるんだろ。
 やだやだ。
 そこそこでない子は、ともかくとして、世界中の子供達の遊ぶ笑顔の元に、そこそこの生命と心を満たす、親の支えがあるのだ。
 あるのだ。
あるのだ。あるのだ~。
 人間生活を支える、低次基礎欲求。定額基礎年金ではない。低次基礎欲求。低級な欲求という意味ではない。基本的なベースとしての、欲求なのだ。
 少々しつこい。
 生命維持欲求。あるいは、生存欲求とでもいおうか。さらに、種保存欲求。生命維持の基本は、食べる事。糞する事、小便する事。その他いろいろ。
 そう、生命維持。
 むむむ、生命維持。
 そうなのだ。
 腹が減っては、好きな事は出来ない。
 河原に行って、平たい石を拾って、三段飛びだ~とか叫びながら、石を水面に投げたり、山歩きが好きだからと言って、腹が減って、足腰立たなきゃ話にならん。
 南の島でのんびり過ごそうにも、息が出来なきゃ意味が無い。
 漏れそうな状態で、本は読めない。ブ~だ。
 つまり、生命維持の欲求は、すべての基本だ。
 当たり前だ。
 だが、当たり前すぎて見逃す。
 見逃さねーよ。そんな事。
 ………。   
 だから、人は考える。
 生命維持。
 アポロの月面探査を見たか。地球の六分の1という重力圏で、フワフワと歩いた宇宙飛行士。
影でナサの職員が、ピアノ線で釣っているという噂もあるが。
 彼らは月の石を拾い、月の成り立ちを探り、人類が月に降り立つという、極めて高度な人類の欲求を満たす為に月に立った。
 その彼らは裸で月に降り立ったわけで はない。
 息をしないで月に行ったのでもない。飯も食わずに月に行ったのでもない。
 糞尿を我慢して、月に行ったのでもない。
 赤い目をして、寝ずに月に行ったのでもない。
 月の歴史を探り、人類が地球以外の星に、生身の生きた人間を送り込むという高度な欲求を満たすために、生きた人間を月に立たせた。
 偉い。
 凄い。 
 ナサの職員が、ピアノ線で釣っていたとしたなら、チト、参るが。

 つまり、生命を維持する事が、大前提の月旅行。
 その為に費やした膨大な金。国家予算が疲弊するほどの金。月面探査で金使いすぎて、火星探査の着陸に、予算削減のために、エアーバック、バウンド着陸という、安価な方法に切り換えたり。しかし、宇宙にロケットを飛ばそうとやり始めたのは、殺されたケネディー大統領。
 無残にも、脳味噌吹っ飛ばされて、あの世に行った。
 偉くなるのも考えものだ。まったくだ。少々ひがみもあるが。
 つまり、好きな事をするには食べねばならん。食べ物を得るには、金がいる。
 つまり、金を稼ぐ必要が存在する。
 よって、仕事をしなければならない。
 だから、遊んではいられない。
 腹が減る。
 金稼げ。
 何やってる、しっかり仕事しろ。
 金もってこい。
 給料安い。
 飯抜きだ。
 女房が言う。
 死ぬまで働けと。
 少々飛躍しているが、……。最悪だ。
 救いは無いのか。
 無いのだ。
 畑で働く、おばさんや、おじさん。縁側で日向ぼっこをするじんさんや婆さん達に聞いてみな。
 そりゃ兄ちゃん、働かねー奴は、ご飯はもらえねーだよ。
 常識的見解。
 よって、救いは無いようにも見える。
 仕方がない、働くか。 
 だが、辛い仕事は嫌だ。
 楽して稼ぎたい。
 少しでも楽して、高給を取りたい。
 そのためには、いい会社に入らねば。
 お父さんは三流の大学しか出ていないから、見なさい、潰れそうな会社にしか入れないんだから、お前は、勉強して、いい大学行って、いい会社に行って、しっかり働いて、品のいい嫁もらって、孫作って、私たちがゆっくり暮らせる、大きな家を作ってね。て、洗脳して、家の大魔神になっている。かみさん。
 しかし、世の中いい大学出てもままならない。
 エリートコースのリーマン入って、年収ん千万で、詐欺金融商売しまくってたが、飛んだ。エリートの巣窟、銀行関係も、証券会社も、軒並み傾いだ。
 人気抜群の世界の自動車会社も、有名企業も、至る所の上場企業が逆さになって、昔、いい大学出た面々を、捨てにかかる。
 こうやって、巷に、疲れ果て、仕事、仕事と言い続ける中年サラリーマンがひしめきあう。
 ああ、なんて事だ。
 ああ、何てこった。
 テラコッタ。
 ああ、肩がコった。
 背中に、ホッカイロ。
 血液循環、良好。
 ……。
 実を言うと、この低次欲求である、生命維持に金がかかる理論には、巧妙な罠がある。
 何、理論だったのか。そうなのか?
 その理論に、罠がある?
 まやかしなのだ。
 まやかし?
 詐欺だ。
 詐欺?
 嘘がある。この理論。
 嘘。
 みんな、騙されてはいかん。
 というわけで、どうやら、嘘のようなのだ。
 どんな嘘なのかは、今晩考えるかな。
 ふ~。
 辛いぞこの理論崩しは。
 
      つづく。 

 しかし、よく引っ張ったなー。
 ダラダラと。
 はは。

 

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